火災保険の申請代行で詐欺にあわない方法!「屋根の修理が無料でできます」に騙されない

近年、火災保険を使ったリフォームを勧めてくる悪質なリフォーム会社によって、被害に遭われている方が急増しているそうです。
とはいえ、火災保険は自身の建物を守る為に加入している保険なので、正当に使う権利を持っています。
この記事では、そうした火災保険を使った被害事例、詐欺に遭わないで火災保険を活用する方法について解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 火災保険を使ったリフォーム詐欺の事例を紹介
- 詐欺に遭わない為にすること
- 火災保険を騙されないで上手に使う方法を解説
目次
火災保険の申請代行で詐欺にあう事例
そもそもの話ですが、「火災保険の申請は被保険者がしなければならない」という契約がありますので、申請を他人にお願いすることは契約違反にあたります。
こういった代行をお願いしても、申請自体はできますが「保険が認定されず保険金をもらえない」「契約解除になる」などのリスクがあります。
「あなたに変わって火災保険の申請をしてあげます」というものは、トラブルの元になりますので必ず断る様にしてください。
「保険を使って住宅を直しませんか?」の被害相談が急増
全国の消費者センターに寄せられた「火災保険を使ってリフォームをしませんか?」という住宅修理サービスの相談は、なんとこの10年で30倍以上も増えています。
2008年が36件に対して、2017年は1,177件にも及びます。
出典:国民生活センター「保険金を使って住宅を修理しませんか」がきっかけでトラブルに」
これらを踏まえて、トラブルになりやすい事例をご紹介します。
こういった営業や勧誘を受けた場合は、違法であったり、詐欺にあわれる可能性が高いので、きっぱりお断りするようにしましょう!
火災保険でトラブルになりやすい6パターンの事例
よくある相談事例は下記の6つのパターンであることが多く、どういった内容なのかをもうちょっと詳しく解説していきたいと思います。
基本は、リフォームを請負う会社であることが多いのが特徴です。
「自己負担0円」を謳った契約トラブル
「あなたの家が実質0円でリフォームできます」
「完全無料でやらせてもらいます」
「自己負担金は0円なので、お任せください」
この手の売り文句で契約を迫る業者は、要注意です。
なぜなら、保険は申請した金額が満額認められるとは限らないからです。
保険屋さんもアホではありません、ちゃんと見積りの内容も確認すれば、現地の建物の損害が見積りの通りになっているか審査をします。
例えば、あなたはリフォーム会社に見積り、保険の申請をお願いして、すべてを任せて工事の契約を結んだとします。
リフォーム会社の調査の結果、200万円相当の工事が必要だった為、200万円見積りを保険会社に提出したが、保険屋が認定してくれた額は100万円だった。
こんなことは普通にあります。
ですが、あなたは200万円の工事をすることをリフォーム会社と契約してしまっているので、不足の100万円をご自身で補填しなければならなくなってしまうのです。
「100万円でできる範囲でお願いできませんか?」
と言ったところ、
「それじゃまともな工事なんてできない」
と言われてしまうのがオチです。
これでは、自己負担金0円でも、実質無料でもありません。
工事の契約を取る為に、騙されてしまったといっても過言ではありません。
違約金を高額に請求されるトラブル
上記の事例の続きで、「追加費用が必要で、0円でないなら契約を解除したい」と申し出たところ、高額な違約金を請求されるパターンです。
保険は、申請してから実際にお金が手元に届くまで、どんなに早くても10日はかかりますので、工事契約を結んでしまっているとクーリングオフが認めてもらえないという事態になります。
契約時に、解約や違約金に関する説明はなくても、契約書にサインをしてしまっている以上、泣き寝入りをするしかなくなってしまうのです。
また、リフォーム会社に見積りをお願いして、保険金の受け取りが確定してから「やっぱり施工業者を変えたい」といった場合も、工事をしないことを理由に高額な違約金を請求されることがあります。
気が変わって契約を解除したくなる可能性もありますので、そういった契約に関する規約については契約前にしっかり確認しておくことが大切です。
悪質な業者になると、契約解除をされないように保険金が出る前に工事を着工してしまったり、工事の費用を前精算で要求してくるような業者もあるそうです。
工事代金の支払いは、工事完了後になりますので、先払いを求めてくる業者にも注意が必要です。
訪問営業による契約トラブル
正直に言って、
訪問営業で「火災保険を使って、無料でご自宅をリフォームしませんか?」
なんて提案をしてくる業者は、まともな業者ではありません。
普通に考えてみてください。
訪問営業に来る営業マンは、あなたの自宅の周辺を歩いて、カモになりそうな物件を見つけては「ピンポン」をして同じ様な話を近所の訪問先で繰り返している訳です。
まともな業者は、住宅地を物色しながらの訪問販売なんか行っていません。
理由は、会社の信用を傷つけるからです。
自ら信用を傷つける様なことを、優良な企業はやりません。
なので、この様な営業をしてくる訪問販売で契約をするとほぼ100%と言っていいくらいに損をする可能性がありますので、契約をしないことをオススメします。
電話勧誘による契約トラブル
突然知らない電話番号からかかってきて
「火災保険を使って、ご自宅を無料でリフォームしませんか?」
なんていう電話営業も、上記の訪問販売と同じでトラブルになる可能性が高いので契約してはいけません。
これも普通に考えてみてください。
電話オペレーターは1日中、電話番号リストを上から順番に電話して同じ話をしているのです。
あなたの家の状況も見ずに、おいしい提案だけして契約を取ろうとする電話営業も絶対に断るようにしてください。
申請代行によるトラブル
これは上述もしていますが、「申請代行」自体が違反になります。
火災保険の申請は、被保険者(契約者)がする必要があり、業者の人が申請することは保険金詐欺に発展する可能性があります。
また、こういったことが保険会社に発覚しますと、保険金が支払われない、保険契約の強制解除だけでなく、最悪保険会社から訴えられる可能性もあります。
なので、「代行します」というものは危険ですので、関わらないようにしてください。
支払いによるトラブル
保険金を無事に受け取った際、リフォーム会社が修理前に保険金を全額支払うように求めてくることがあります。
通常、工事というのは前精算ではなく、施工がおわってから出来栄えを確認した後に支払いをするのが一般的です。
前払いが契約書に記載されているようであれば、契約することはやめた方が良いです。
似たような事例で、消費者センターに寄せられている事例として、「工事を始めてくれない」という苦情も寄せられているようです。
その他
・損害箇所がないので、ウソの理由で保険の申請をする
実際に見積り作成の為に家を調査してもらったら、損害箇所がなかった場合、
「保険会社には壊れたことにして申請しておきます」
という虚偽の報告をすることは詐欺罪に当たります。
絶対にやめましょう!
・「絶対に審査通ります」「絶対に無料でリフォームできます」
火災保険の申請結果を判断するのは保険会社であって、リフォーム会社ではありません。
なので「絶対」はあり得ません。
「絶対に大丈夫」といって契約を迫ってくる業者は要注意です。
詐欺にあわないで火災保険を使うには
火災保険は、ご自身の家や建物を守る為に加入しているものであり、被害や実害がある場合にはそれを使う権利を有しています。
使える権利があるのに使わないのも非常に勿体ない話です。
ただ、そこにつけ込んだ詐欺的な業者が横行しているのも事実です。
ここからは、そういった被害に遭わない為にどうするかを解説していきます。
訪問営業、電話勧誘をする業者を使わない
まず、訪問販売や電話勧誘といったもののリスクは上記で解説していますが、こういった類のものを取り合わないことです。
話を聞くのもやめた方が良いです。
なぜなら、相手はこの道のプロです。
話を聞いてもらえたら契約まで持っていける自信をもってやってくるのです。
話を聞いたら負けと思うくらいの予防線を張っておきましょう。
全部自分でやる
最も安心なのは、「全部自分でやる」です。
ですが、これはあなたに実務経験がないと正直厳しく現実的ではありません。
火災保険の請求には、
・損害のある箇所の写真
・自然災害で破損していることを証明する報告書
・修繕に必要な見積書
などが必要になります。
これらを素人が正確に用意することは困難です。
必要な部分をプロに手伝ってもらう
最も、良い選択は、
「申請は自分やる」
「自分でできない部分をプロに相談する」
これが最も良い選択になります。
リフォーム(修繕)工事と火災保険を分けて考える
まず、考え方として「リフォーム会社」と「保険の申請」を別に考えることです。
リフォーム会社や修理会社、工務店などを調べていると、火災保険の申請もセットでやってくれるという会社がとても多いですが、工事業者は工事業者として見て保険のことは相談しないことです。
工事業者は、保険申請のプロではありません。
あなたの家の修繕に必要な見積りは作ってくれますが、実際に認定された保険金額が少なくても、工事に必要な金額は変わりません。
「保険金が安かったから、見積りも下げますね!」
なんてやっていたら商売にならないですし、そもそもそれが成り立ってしまったらまともな修繕工事なんてできません。
なので、まずは「保険の申請」をコンサルしてくる会社にお願いをして、
・家の調査
・保険申請までのお手伝い
をしてもらうことをオススメします。
保険金を受け取ってからであれば、
「リフォームや修繕に使える予算も決められます」し、
「この金額の範囲でやって欲しい」
ということもリフォーム会社に事前に相談することができます。
見積りから工事すべてをひとつの会社に任せると、業者有利になってしまいます。
しかし、予算をこちらが握っていれば業者の言いなりにならなくて済むので、納得のいく工事を依頼することができることと思います。
火災保険申請のコンサルをしてくれる専門の業者の選び方
何度も申し上げている通り、「火災保険の申請は被保険者(契約者)が自ら申請しなければならない」という決まりがありますので、申請代行はNGです。
申請の代行をお願いする行為は、保険会社との契約違反に当たりますので、支払いがされない、場合によっては契約解除なんて可能性もあります。
また、代行業者に自分の知らないところで身に覚えの無いことをされ、詐欺の被害に遭う可能性もあります
ただし、火災保険の申請をお手伝いしてくれる業者があります。
基本的に、下記の3点についてお手伝いをしてもらう分には法律的にも問題がありません。
・調査(被害の特定)
・見積もり・資料作成
・被害状況の説明
上記の3つは、建物に直接関わる部分なので、素人には中々ハードルの高い部分になります。
なので難しい部分を専門のプロにお願いして、火災保険の認定が出たら一部を手数料として支払うという流れになります。
リフォーム会社は工事の受注を受けることが目的ですが、こういった火災保険の申請のサポートをしている業者は保険申請がスムーズになるようお手伝いをしていることが目的になります。
保険金が出た後の手数料を受け取ることを事業にしていますので、後出しの費用請求されるなんてことはありません。
とはいえ、保険は色々な法律が絡み合っていて、ちょっと調べただけでは不安が残るかもしれません。
「正直、話が複雑でよくわからない」
「どれも同じで怪しく見える…」
なので、簡単な業者の選び方をお教えします。
1つ目は、「完全成果報酬」でやってくれる業者です。
当然ですが、建物の調査や見積書など書類作成には時間も経費もかかります。
なので、保険金が出なくても調査費用を請求されるような業者は、調査費を稼ぐことが目的になっている可能性が高いのでやめた方が無難です。
2つ目は、「弁護士事務所と業務協力」をしている会社を選ぶことです。
保険は色々な法律が絡み合っていて、素人には簡単に理解ができなかったり、知らないうちに違反しているケースもあるかもしれません。
なので、法律に遵守したサポートをしてくれる業者を選んでおくことが安心材料になります。
こういった業者で当サイトでオススメしているのは、下記の会社になります。
『ミエルモ』は相談無料で、保険金を受け取れるまでの建物調査や書類作成をサポートをしてくれます。
また、かかる費用は保険が認定された場合の成果報酬だけなので、
認定されなかったからという理由で、調査費用などの手数料を請求されることはありません。
他社比較をしていただいてもちろん結構ですが、実績が非常に優れているのでオススメしたいです。
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さいごに
日本は、自然災害が多く、近年は毎年大きな台風が上陸することも当たり前の様になっていますので、損害を受けて困っていることも多いかと思います。
昨今、そこにつけ込んだ詐欺が増えており、消費者センターのデータにもあるようにそれは紛れもなく事実となっています。
この記事では、火災保険にまつわる「リフォーム詐欺」「保険申請詐欺」の事例をご紹介し、また詐欺被害に遭わない為の対策を解説してきました。
特に、家のリフォームや修繕を考えられている場合、
大切な考え方は「リフォーム会社」と「保険の申請」を分けて考えることです。
もちろん、一括でできない分の手間は増えますが、この方が経済的な損失が確実に少なくなります。
これは、業者を有利にしない、あなたが優先権を握って修繕を進める為にも、工事業者にすべてを任せないことが大切になってきます。
まずは、リフォーム、修繕の為の予算を確保することです。
「火災保険の申請」をして、予算を確保してから工事の発注をすることで、予算に合わせたご自身の納得のいく工事を進めることができるようになるのです。
火災保険の申請のコンサル、お手伝いは『ミエルモ』を推奨します。
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