防災グッズで必要なものをリスト【台風に備える最低限欲しいものです】

近年、毎年夏から秋にかけて大型の台風が日本列島を直撃しています。
テレビでは、悲惨な映像が流れており、現在被害に遭っていないからといって今後も安全が補償されている訳ではありません。
この記事では、そんな大型台風がきてしまった場合の備えについて解説したいと思います。
それじゃ、いざ台風に対する備えをしようと思っても、
「防災グッズって、なにを揃えておけばいいんだろ…」
「いざ、避難するとなった場合、なにを持って避難すればいいの?」
と、リストアップにも手間取ると思いますので、下記のようなことを解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 避難にもランクがある(一次避難、二次避難とは)
- 台風に用意しておく防災グッズ
- 備蓄食料について
あくまでこの記事の備えは、台風や大雨に焦点を当てています。
地震も想定するとなると、この記事の内容の最高レベルでも不足しますので、その点はご留意いただけますようお願い致します。
避難の種類
避難には、大きく三種類の避難があります。
在宅避難(自宅避難)、一次避難、二次避難に分かれます。
これは大地震を想定したランク分けになっており、ランクによって緊急度、避難の仕方や準備するものが変わってきますが、今回は台風または大雨を想定していますので、在宅避難と避難所へ避難する2パターンで解説したいと思います。
避難の内容について、さらに詳しく解説していきます。
在宅避難(自宅避難)
在宅避難は、自宅避難とも言われますが、その名の通り自宅に待機することです。
これは、台風の場合であれば二通りあります。
・台風がくる前から通過後まで自宅から出ないで台風をやり過ごす場合
・避難所に避難し、落ち着いてから自宅待機をする
自宅でやりすごすことができれば、トイレや就寝スペースなどに困ることはなく、日常に近い生活を送ることができますので、これで過ごせれば一番良いです。
ただ、大型台風などの襲来により、停電が発生したり、断水することもあります。
自宅で避難される場合には、食料の備蓄をしておくことをオススメします。
避難所へ避難
避難所への避難は、自宅にいては命の危険がある場合に避難をするケースになります。
強風で家が倒壊する恐れがある、大雨による川の増水、決壊によって洪水が発生するなどが想定されます。
避難所への避難をする場合は、台風が接近する前にすることです。
外が大雨、強風で歩けないほどであったり、車に乗っても前が見えないレベルになってからではかえって危険です。
そうなってからでは自宅にいた方が安全なケースもあります。
事前の天気予報で、強風警報や大雨・洪水警報が発令されたら、避難所に行くかを検討はじめる時です。
さらに上の、特別警報が出てからでは手遅れの可能性もあります。
テレビやラジオの情報に注意して、万が一の事態に備えて自主的な避難をご検討ください。
最近はテレビよりもTwitterの現地の人が発信している情報の方が早い場合もあります。
Twitterでの情報収集もとても役に立ちます。
気象庁のアカウントを掲載しておきますが、「地域名 台風」など具体的な「地名+症状(台風、強風、大雨、洪水、浸水)など」で検索した方が、現地のリアルな情報を獲得しやすいです。
気象庁のTwitterアカウント:@JMA_kishou
台風の防災グッズで必要なものを避難の種類ごとに解説
それぞれの避難に応じて、必要な防災グッズをまとめておきますので、必要に応じてご準備ください。
在宅避難(自宅避難)
自宅に待機する場合は、食料が中心になります。
あまり大きな台風でなければ、前日に食料を買い込んでおけば問題ありませんが、2019年の台風19号級のものが来るとなれば、食料を買っておくだけでは不足になる可能性があります。
理由は、停電や断水が数日にわたり発生する可能性があるからです。
建物は無事でも、電気や水がなければまともな生活はできません。
なので、2〜3日分の防災用保存食はストックしておくべきです。
防災用の保存食は5年保存のできるものが多いので、5日分のパッケージを購入しておけば、2人で食べても2、3日分としては十分かと思います。
簡単な調理ができるように、カセットコンロなんかもあると便利です。
また、夏場の台風で、電気、水道が止まると飲み水にも問題が生じます。
ペッドボトルの水を1、2ケースストックしておくと良いです。
最近では、ウォーターサーバーを設置して、日常利用と兼務で防災用としているご家庭もあるそうです。
これを機に、ウォーターサーバーの導入を検討されるのも良いかもしれません。
また、電気が止まるとテレビ、ラジオなどが使えなくなるので情報収集ができなくなります。
手回し充電式の携帯ラジオは一家に1台置いておいた方が良いです。
懐中電灯とセットになっているものもあるので、1台で2つの機能が使えて便利です。
あと、現代はスマホからの情報収集も貴重ですので、スマホを充電できるモバイルバッテリーも容量の大きいものを備えておきましょう。
災害用は、ソーラー充電ができるものもあります。
高額なものではありませんので、一家に1台あると良いです。
ほとんどのご家庭は、これくらいで十分かと思います。
赤ちゃんがいるご家庭でしたら、乳児用の液体ミルクがあると、粉ミルクが作れない状況でも赤ちゃんにミルクをあげられるのでオススメです。
液体ミルクを防災用で購入するなら、賞味期限のできるだけ長いものが良いです。
短いものは、半年程度しかもたず、長期保存に適さないこともあります。
避難所へ避難
避難所に避難する場合、地震の被害で避難すると長期生活の可能性がありますが、台風であれば家が倒壊したり住めないレベルにならない限りは、長くても2、3日程度になります。
なので、今回は数日の避難所生活に必要な防災グッズをご紹介します。
飲料水
保存食
懐中電灯
簡易トイレ
ウエットティッシュ
手回し充電式ラジオ
スマホの充電器&モバイルバッテリー
保温シート
救急グッズ、常備薬
雨具
下着などの着替え
ブランケット
笛
一部在宅避難と重複するものもありますが、準備にモレが出ないように再度掲載しておきます。
飲料水、保存食
避難所に行く際の食料は、水のペットボトルだけでなく、ちょっとしたスナックなんかが便利です。
例えば、ビスケットやカロリーメイトみたいなものなど。
懐中電灯、手回し充電式ラジオ
避難所も停電している可能性がありますので、懐中電灯は持参した方が良いです。
ラジオもあるとなお便利です。
簡易トイレ
避難所にいけばトイレくらいあるでしょって思うかもしれませんが、避難所は大勢の人で溢れかえっている可能性があり、トイレが行列になっていて思うように使えない可能性があります。
簡易トイレと合わせて、トイレットペーパー1ロールも用意しておくと良いです。
ウエットティッシュ
避難所で食事をしたり、汚れている場所を拭く為のアルコール除菌のウェットティッシュを用意しておくと便利です。
断水してると手が洗えないかもしれませんので、アルコールタイプの方が良いです。
合わせて、ジェルタイプの除菌アルコールなんかもあると便利です。
スマホの充電器&モバイルバッテリー
避難所生活になると、電源が取れませんのスマホの充電ができなくなります。
スマホは、避難所生活においての貴重な情報収集源になりますので、手放せないツールになります。
大容量のモバイルバッテリーを1つ用意しておくと便利です。
ソーラー充電のできるものであれば、日中に充電ができるのも災害時には使いやすいです。
保温シート、ブランケットなど
避難所は、体育館みたいなところが多いので、敷物になるようなブランケットを人数分用意しておくと便利です。
台風は真冬には来ないので、防寒レベルの高いものである必要はありません。
救急グッズ、常備薬
持病があるかたは、お薬の準備も忘れないようにしてください。
また、避難時にケガをする可能性もあるので、携帯用の救急グッズを最低限用意しておくと良いです。
雨具
台風は、大雨、強風の中避難をすることになる可能性が高いので雨具も用意しておきましょう。
傘ではなく、使い捨てでも良いのでレインコートがおすすめです。
下着などの着替え
避難時に濡れてしまったり、夏場の避難生活になるので汗もかきます。
替えの下着や着替えを用意しておかないと、死ぬことはありませんが気持ち悪さはかなりのものになります。
使い捨ての下着を購入しても良いですが、ご自宅にある使い古したお古で良いと思います。
笛
必ず使うものではありませんが、笛も持っておいた方が良いです。
例えば、洪水で流されてしまったり、自宅の1階が浸水して出られなくなってしまった時に、助けを呼ぶ為に必要になります。
なるべく使うことになりたくないアイテムですが、笛があったことで命が助かることもあるかもしれません。
これらを入れておくリュックは、デザインよりも機能性重視で選ばれる方が良いです。
反射材付きであったり、軽量で折り畳めるなど。
例えば、下記のリュックは、浮くリュックなので洪水で流されてしまった時の浮き輪代わりにもなります。
個別購入が面倒なら、セットでの販売もあります。
高いものではないので、ご家庭につき2セットくらいはあっても邪魔にはならないかと思います。
セットで購入して、足りないものを個別で買い足す方法も、楽で良いです。
身分証、お財布
避難所で体調が悪くなったり、急な発熱など病気になることがあるかもしれません。
また、台風が去ってから、自宅に帰るまでの間に食料を買ったりすることもあると思いますので、保険証などの身分証とちょっとした現金は持っていった方が良いです。
その他
赤ちゃんがいれば、上記のような液体ミルクや替えのオムツ。
お年寄りがいる場合も、紙オムツも用意しておいた方が良いでしょう。
以上が、用意しておいた方が良い防災グッズの一覧になります。
家族構成やご自宅の立地などを考慮して必要分を備えていただければ幸いです。
まとめ
この記事では、台風に備えた防災グッズの準備について解説してきました。
台風で避難するケースですが、「在宅避難」と「避難所への避難」の2通りがあります。
最近の台風は、被害の出方も過去の事例が役に立たないような想定を超えるものが発生しています。
今後、どんな災害に見舞われるかは誰にもわかりません。
少なくとも、自宅で電気、水道が使えなくても数日過ごせるくらいの備えは最低持っておいた方が良いです。
避難用の防災グッズの準備は、ご自宅の側に川や土手があったり、地盤の低い場所にお住まいの場合は持っておいた方が安全です。
大型地震の発生の可能性も捨てきれませんので、地震用の防災グッズと合わせて用意しておくというのでも効率が良いです。
あくまで万が一の備えですので、準備しておいても使わないで済むことがベストです。
使わないで済むことを祈りたいです。
以上、防災グッズ準備の参考になれば幸いです。
もし、ご自宅が被害を受けてしまったら
次の台風で、もしご自宅に損害が出てしまったら!?
大型の台風が襲来すると、建物には非常に負担がかかります。
目に見えてわかる損害が出ることもあれば、実感のない軽微な損害もあります。
台風で強風や大雨、洪水なでご自宅が被害を受けた場合、「火災保険」を使って修理をすることができます。
事前に火災保険について知っておくと、台風通過後に役に立つと思います。
まずは、下記の記事をご参考ください。
「台風の災害で使える保険の種類と補償内容!ケースごとに事例を解説してみる」
「火災保険を使った風災の申請例を解説【事例写真58枚を掲載!】」